名古屋大学大学院情報学研究科附属価値創造研究センターは、2019年6月24日に第1回ポジティブ情報学セミナーを開催します。
たくさんの皆様のご参加をお待ちしています。
講師:荒井 ひろみ(理研AIP研究員 , JSTさきがけ研究者)
日時:6/24(月)12:05〜13:00 (ランチ持込・飲食可)
場所:情報学研究棟 第4講義室
題目:パーソナルデータ利用におけるプライバシー及び透明性,公正性
概要:
近年急速に普及が進んでいる人工知能技術の基盤には,個人の行動履歴やセンサー情報などの多様な個々人に関するデータの利活用がある.そのような人工知能技術の負の側面として,プライバシーやセキュリティに対する懸念がある.さらに,機械学習を用いた自動処理に対するユーザーの理解やコントローラビリティの喪失,さらには学習データの持つバイアスを反映した差別的な判断などの問題も顕在化している.このような人工知能の負の側面を払拭するためには「どのような処理が行われているのか」を理解可能な形で適切に説明すること,また,どのような不公正が発生しうるかを検証,排除することが重要と言える.本講演では,パーソナルデータ利用におけるプライバシー,透明性,公正性の問題について紹介し,それらの脅威や対応策についての手法をいくつか紹介する.特に,下記の2つの論文について紹介する予定である.
– Arai, H., Tsuda, K., Sakuma, J. (2016). Quantifying Genomic Privacy in
Genetic Test Results. GenoPri2016
– Aïvodji, U., Arai, H., Fortineau, O., Gambs, S., Hara, S., & Tapp, A.
(2019). Fairwashing: the risk of rationalization. ICML2019
本セミナーは、JSTさきがけ(JPMJPR16D6)の助成を受けています。
連絡先:笹原和俊( sasahara::nagoya-u.jp )
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